このページの本文へ移動

平成26年度 第6回 東京都住宅政策審議会企画部会(平成27年1月19日)における資料及び主な意見の概要

最終更新日:平成27(2015)年4月27日

資料

議事概要

  • ・ これまでの企画部会の議論をまとめた「企画部会第一次報告(案)」について議論を行った。
  • ・ 今回の部会での議論を踏まえ、修正を行い、2月開催の審議会で「企画部会第一次報告」として報告する。

主な意見の概要

〈既存ストックの有効活用(着眼点)〉

○ 「質の良い住宅を長く大切に使う」ためには、同時にライフスタイルに応じた住み替えの促進が必要である。

〈住まいにおける子育て環境の向上(目標1)〉

○ 子育ての環境として、住宅や施設といった箱ものだけではなく、子供たちが安心して遊べる屋外空間、子供が高齢者や障害者など幅広い世代の人と交流できる環境の形成という観点も必要である。

○ 郊外にある高齢者の持家等を子育て世帯に活用できる仕組みづくりに、都として積極的にかかわることが必要である。

〈高齢者の居住の安定(目標2)〉

○ 高齢者の多くは自宅での居住継続を希望しているため、高齢者向け住宅の整備だけでなく、自宅のバリアフリー化や断熱性能の向上を推進することが大事である。

○ 高齢者に対する住宅政策としては、高齢者の資産を将来の生活に使うための金融の取組についても考えるべき。

○ 高齢者や障害者のために、将来使われるであろう、車いすより自由度の高いビークルの利用を配慮した屋外環境の整備も必要である。

〈安全で良質なマンションストックの形成(目標5)〉

○ マンションの老朽化への対応策として、改修による対応が多いことを考えると、建替えと並んで改修についても考えるべき。改修については、「管理の適正化」に含まれるとの議論もこれまであったが、「管理」というと現状維持というイメージがあるので、質の向上を目指した改修ということを考えると「再生」の1つとして「改修」を明示すべきである。

○ 将来イメージにある「予防保全の観点から」という表現はわかりにくい。また、「全てのマンション」との表現は、管理に問題があるマンションが全体のなかで多数を占めているとの誤解を与えるのではないか。

〈活力ある持続可能な住宅市街地の実現(目標8)〉

○ 環境に配慮した都市に向けて、再生可能エネルギーの利用のみならず、地域でのエネルギーマネジメントなども検討すべき。

〈その他〉

○ オリンピックの選手村の大会後の活用について、水素社会への対応などの先進事例として、今後の団地再生等に活かしていくことが重要である。

○ 新しいエネルギーのあり方と住宅政策との関連について、積極的に検討する必要があるではないか。

○ 臨海部等で大量の住宅が供給される一方で、郊外部では空き家が増加する構図になっている。都市全体としての住宅建設のあり方なども議論すべき。

○ 「世界一の都市・東京」のためには、外資系企業で海外から赴任してくる役員クラス向けの高級な住宅をどう準備していくかの議論が必要ではないか。